古代中国で生み出された四柱推命には十二支と一緒に使われる「十干」というものがあります。 「十干」は性格を表し命式に沿って鑑定していくと、1人1人の運命の傾向を読み解くことができます。 今回は十干の1つ【癸(みずのと)】について紹介していきます。 【癸】の意味や性格、恋愛から結婚運、仕事運や金運を詳しくお伝えするだけではなく 他の十干との相性や、素敵な人間関係を築くための助言もいたしましょう。
四柱推命【癸(みずのと)】とは?
【癸(みずのと)】とは、細やかな水と陰陽の「陰」の性質を持っています。イメージは雨や霧、更には雪など流動する水のイメージがもたらされているでしょう。そして「内向的」や「控え目」または「献身的」などという意味が与えられているのです。 また季節で表すなら「冬」で、春のための力をしっかりと蓄えようとするさまが感じられます。次の世代に生命を繋いでいくために、どんなに厳しい状況にありながらも耐え抜こうとしているのでしょう。
「癸」の人の性格とは?
「癸」の人は少し浮世離れをした雰囲気を持ちながらも、忍耐強く自らの人生に向き合っていきます。ただ時に現実逃避をしながら「また頑張ろう」と、気を取り直してゆっくりと目標に向かって進んでいくのです。一見控え目で自己主張はしませんが、内には強い堅実性を持っているに違いありません。 また他の人とは違った感性と繊細な一面があるので、時に自分の殻に閉じこもってしまう時期も出てくるでしょう。「周りの影響を受けたくない」や「自分の心を守りたい」という気持ちが、「癸」を突き動かすのです。ですが少し時間が経てば、すっきりとした表情でまた再生の道を辿っていけます。自分のペースで未来に歩んでいけば十分でしょう。
「癸」の人はどんな恋愛をする?
「癸」の人は、とても素直で純粋に1人の存在を愛し抜こうとするでしょう。自分からガツガツとアピールをする勇気は持てないものの、いつもそっとその人を見守っています。そしてその人が困っていれば、「大丈夫?」と手を差し伸べる準備だけしておくのです。絶好のタイミングを待てる忍耐力が、必ず恋を成就させるでしょう。 そしてお付き合いが始まれば、一生懸命恋人に尽くそうとするに違いありません。「恋人の役に立てることが喜び」と言わんばかりの働きぶりを見せるのです。しかしそのような行動を取るなら、恋人からの申し出も遠慮せずに受けなくてはなりません。どちらも頼り合える関係性を築いて初めて、深い絆が生まれていくのです。
「癸」の人の結婚は?
「癸」の人は、滾々と湧く深い愛を持って家族に愛情を思う存分注いでいくでしょう。仕事や身の回りの人間関係よりも家庭が大事と、胸を張って堂々と言える逞しさを持ち合わせています。家族が健康でいつも笑ってくれることが、何よりも「癸」の喜びとなっていくのです。 ただ家族を大事にしすぎる余りに、必要以上の干渉をしやすいところは注意をしなくてはなりません。家族1人1人の自由もきちんと認めていくことが大切です。そうすれば誰も犠牲になることなく、居心地の良い家庭を築けるでしょう。誰かが無理をして家庭を維持すると、どこかで無理が生じるので気をつけてください。家族の輪を大事にしながら、自分の個性や才能も伸ばすことが大切になります。
「癸」の人の仕事は?
「癸」の人は金銭面ややりがいよりも、とにかく目の前にいる人を喜ばせたいと言う気持ちが強く仕事に影響していくでしょう。その価値観から、確実にお客さんと直接接するような仕事を担うと成功するに違いありません。サービス業や教育分野などは、心の底から「楽しい」と感じられるでしょう。少しずつ良い方向へ身の回りの人が変わっていく様子を、優しいまなざしでじっと見つめながら毎日の生活を送っていけます。 どんな場所でもうまく人間関係を築く術を身に付けているので、職場環境はいつも満足できるでしょう。誰かが喧嘩をしていれば、優しく止める入って説得する役割も時には担います。そして気づけば「癸」の元には、篤い信頼が寄せられているのです。 人に奉仕する心はどこに行っても重宝されるので、この先も何も心配することはありません。ただ人が良すぎるので、悪意を持った人にむやみに利用されない様にだけ気をつけておきましょう。
「癸」の人の金運は?
「癸」の人は、さほど昔からお金に執着心がなく「あればラッキー」くらいにしか思っていません。むしろ自分よりも、困っている人に使ってあげたいという気持ちを起こすでしょう。そのため貯蓄に関して、あまり向いているとは言えないのです。もちろん日頃はコツコツと貯金口座の額を積み重ねていくでしょう。ですがいざという時に、一気に使ってしまう傾向が見られるので注意してください。特にお金の貸し借りには十分に注意をしておきましょう。 もし金運を上げようとするなら、まず何よりも先にお金の使い道を明確にするところから始めなくてはなりません。きっちりと具体的な目標があるなら、お金を稼ぐことにも意欲的になれるでしょう。
十二支別の組み合わせ「癸丑(みずのとうし)」の性格・特徴は?
「癸丑(みずのとうし)」の人は、外見は控え目に見えますが、内面はしっかりとした自分軸を持っているタイプでしょう。「人生においてこれだけは成し遂げたい」と思えるものを、たった1つ胸の中に抱きしめています。努力家なので、必ず時間がかかったとしても良い方向へ進んでいけるでしょう。 また人脈も広げておくと、後に夢を成し遂げる際に必ず役に立ちます。日々心の柔軟性を大事にしながら未来に進んでいきましょう。
十二支別の組み合わせ「癸卯(みずのとう)」の性格・特徴は?
「癸卯(みずのとう)」の人は、人付き合いをとても大事にできる思いやり溢れるタイプでしょう。例え自分が犠牲になったとしても、大事な人が笑ってくれればそれで良いと本気で口にできる人の良さを持っています。小さい頃から持ち合わせている献身性によって、今後も自分の道を見事切り開いていくのです。 人に率先的に優しくしていれば、必ず思いがけない幸運な出来事に巡り合うでしょう。人を助けたら、今度は自分も助けてもらえるのです。
十二支別の組み合わせ「癸巳(みずのとみ)」の性格・特徴は?
「癸巳(みずのとみ)」の人は、独特な感性を基にして自分の進みたい道を突き詰めていくタイプでしょう。周りの意見は聞かず、自分が「良い」と思ったものを心から信じます。自分の気持ちにとても正直に生きている人だと言えるでしょう。 周りからすれば何を考えているのかわからないところが、ある意味魅力となっていきます。「わからないからこそ知りたい」と思ってくれる人が、いつの間にか「癸巳」の周りには集まって来るのです。
十二支別の組み合わせ「癸未(みずのとひつじ)」の性格・特徴は?
「癸未(みずのとひつじ)」の人は、闘争心を糧にして我が道を追求していくタイプでしょう。「負けたくない」という情熱は、そのまま原動力へと変わっていくのです。ライバルが多ければ多いほど燃える人だと言えるでしょう。 その場その場の感情で突っ走りますが、後には引きずらないさっぱりとした一面も見受けられます。ただ一時の感情に身を任せて、胸の内を全て正直に周りに伝えないよう気をつけましょう。言わなくて良いこともあるのです。
十二支別の組み合わせ「癸酉(みずのととり)」の性格・特徴は?
「癸酉(みずのととり)」の人は、妥協することなく自分の理想を追いかけていくタイプです。「こんな自分になりたい」という明確なイメージを思い浮かべ、叶えるまでひたすら努力を積み上げていく才能があります。 また少し強情でそう簡単に自分を曲げられない一面もありますが、基本的には誰とでもうまくやっていけるでしょう。自分が強いこだわりを持っているからこそ、相手のこだわりもきちんと認めなくてはという広い心を持てるのです。
十二支別の組み合わせ「癸亥(みずのとい)」の性格・特徴は?
「癸亥(みずのとい)」の人は、どんな状況下にあっても奉仕の心を忘れないタイプでしょう。そのため周りからはいつも「優しい人」という印象を持たれます。けして押しつけがましい優しさを示すわけではないので、皆安心して「癸亥」の手を取ることができるのです。 いつも人に親切にしているからこそ、いざ自分が窮地に陥った時には周りからたくさんの助け舟が出されるのでしょう。感謝の気持ちが「癸亥」の周りには満ち溢れています。
「癸」と「甲」の相性は?
「癸」と「甲」は水と大樹の性質を持っているので、出会ってから親しくなるまでさほど時間がかからないでしょう。「甲」がすくすくと成長していく様を、「癸」が温かいまなざしで見つめるのです。そして困ったことがあれば、すぐさま「癸」は「甲」の元に駆け寄ります。「大丈夫」と言われても「癸」はついつい口や手を出してしまうでしょう。 ただ何事も度が過ぎると、2人の間に不協和音が流れるのでほどほどにしておかなくてはなりません。
「癸」と「乙」の相性は?
「癸」と「乙」は水と木の性質で、どちらも陰同士となっています。この2人が一緒にいると、上下関係は生まれず対等な間柄を築いていけるでしょう。どちらか一方が有利になることもないので、2人は気楽に居心地の良い雰囲気の中で過ごせます。 ただ多少「乙」に「癸」が力を貸す場面が多くなりますが、どちらも自立心を忘れることなく関わっていくことが大切です。依存心が芽生えると、ろくなことにはならないのですから。
「癸」と「丙」の相性は?
「癸」と「丙」は細やかな水と太陽の性質がもたらされているせいか、どちらも「どう接したら良いかわからない」とついつい考えてしまうでしょう。勢いのある「丙」の力強さに、どうしても「癸」は押されるのです。その結果「何だか噛み合わない」という雰囲気に、2人は包まれていくでしょう。 2人が仲良くなるには、どちらも歩み寄る姿勢を忘れないでください。「癸」はいつもよりもハキハキと、そして「丙」は勢いを抑える心がけが必要です。
「癸」と「丁」の相性は?
「癸」と「丁」は水と火の性質で、どちらも陰の傾向を持ち合わせています。ですがこの2人は一緒にいても「何かが違う」と違和感を芽生えさせてしまうでしょう。そしてその違和感がどこから来るのか考えているうちに、2人の時間はいつの間にか過ぎ去っていくのです。 どちらもお互いに個性を消さないようにする配慮と、適度な距離感が必要になる間柄となっています。この2つの条件が揃えば、それなりにうまくお付き合いしていけます。
「癸」と「戊」の相性は?
「癸」と「戊」は細やかな水と広い大地という性質があり、2人は一緒にいるとそれぞれが足りなくて困っている部分を埋め合うことができるでしょう。助け合いの精神をいつまでも心に持ち続けられる関係性に2人はなれるのです。 そして両者は会話を繰り広げていくうちに、新たな可能性も生み出すことができるでしょう。「こんな方法があったんだ」と笑う2人の様子から、ベストパートナーであるとハッキリ感じられるのです。
「癸」と「己」の相性は?
「癸」と「己」は水と土壌の性質を持っているので、余り気を遣うことなく一緒にいられる仲間になれるでしょう。2人の間には自然と信頼関係が芽生え、どちらも自分の個性を相手のために使おうと努力します。その結果一方が喜ぶと、もう一方も自分のことのように嬉しくなるのです。 2人はお互いに背伸びをすることなく、等身大の自分を見せることができるでしょう。ありのままの自分を見ても、嫌な顔されないと2人はどちらもわかっているのです。
「癸」と「庚」の相性は?
「癸」と「庚」は水と精錬前の金属の性質を持つことから、尊敬心と配慮が他の人よりも必要となる間柄となるでしょう。「庚」は何かにつけて「癸」の面倒を見ようと働きかけます。多少お節介な時もあるくらい「庚」は「癸」をグイグイと引っ張っていくでしょう。ですがその強引さは、けして「癸」にとって嫌なことではありません。 素直に頼れる人がいることを「癸」はとても嬉しく感じるでしょう。ただお礼を忘れないよう意識しておいてください。
「癸」と「辛」の相性は?
「癸」と「辛」は水と金属で、陰の特性を持っています。陰陽が同じという点が大きいのか、両者は度々ピンチの場面において絶大な役割を果たすでしょう。目の付け所の違うそれぞれの意見は成長のきっかけを2人にもたらします。その結果、願っていた成果をどちらもつかむのです。 時折「癸」が少し言葉のきつい「辛」にムッとすることもあるでしょう。しかしその場を耐えて、じっくりと考えると「癸」は「辛」の意見に「もっともだ」と感じます。
「癸」と「壬」の相性は?
「癸」と「壬」は細やかな水と大海を示しているので、どちらも絶え間なく思いやりを寄せていける間柄となれるでしょう。一緒にいると、日常生活の中で負った心の傷は少しずつ癒されていくに違いありません。ただ隣にいるだけでも、両者ともほっとできるのです。 ただ1つ心配なのは、どちらも感情的になってしまった時でしょう。そうなるとお互い手が付けられなくなって、思ってもみなかった言葉を口にする恐れが出てくるので注意してください。
「癸」と「癸」の相性は?
「癸」と「癸」は同じ性質なので、自然と共鳴し合う間柄となれるでしょう。自分が考えている内容が、そっくりそのまま相手の意見であることも少なくありません。ただ話がスムーズに進んでいる時は良いのですが、一たび一方がマイナス思考にハマると2人はどんどん暗い道を進む傾向があるので注意をしておきましょう。 時に共鳴は良くも悪くも作用することを、心に留めておいてください。そうすればどちらかが「ストップ」と声をかけられます。