この世に生を受けた際にもたらされた性格や特徴、運命を知る占いとして受け継がれてきた『四柱推命』。 四柱推命では、「十二支」と「十干(じっかん)」を生年月日に基づき判定します。 その中で重要なのは性格を示す「十干」。 今回は、十干の【辛(かのと)】について、詳しくお伝えしていきます。「辛」の意味や性格、恋愛の仕方、結婚運、仕事運、金運を解説いたします。 加えて日常生活に活かせる他の十干との相性も紹介しましょう。
四柱推命【辛(かのと)】とは?
【辛(かのと)】は加工した後の金属という性質を持っています。そして陰陽において「陰」を表しているでしょう。イメージはぴかぴかに磨かれた宝石がぴったりと当てはまるでしょう。主に「美しさ」「輝き」「豊かな感受性」、そして「洗練」という意味を持っているのです。 季節に例えるならば少しずつ生命の入れ替わりを行っていく「秋」となるでしょう。実りの時期を終えた後に、次の世代に命を繋いでいくための準備が始まっていきます。
「辛」の人の性格とは?
「辛」の人は、生まれながらに持つ直感と発想力を糧にして人生を歩んでいきます。頭の回転がとても早いので、1度「これ」と決めたら実行に移すまでさほど間はありません。周りが驚いてしまうほどの勢いで、頭の中のイメージを現実に作り出していきます。創造するということにおいて揺るぎない誇りを持っているのでしょう。 また好き嫌いがハッキリとしており、周りの価値観を無理矢理押し付けられることに強い拒否反応を示します。人によって大きく態度を変えますが、「何が悪いの?」と開き直る度胸を持っているでしょう。一方気に入った人にはとことん愛情を注いでいきます。目上の人にも物怖じしない態度は、後輩から慕われる理由の1つとなっているのです。
「辛」の人はどんな恋愛をする?
「辛」の人は、恋の駆け引きをうまく取り入れながらこっそりと裏で主導権を握っていきます。自分が何を求められているのか素早く察知し、先回りして動く気配りがとても上手でしょう。その気配りに心をつかまれる人はたくさんいるに違いありません。時には研究するかのように、自分の行動と相手の反応を照らし合わせることも出てくるでしょう。そして家に戻り「うまくいった」とこっそり微笑むのです。 恋においてもプライドの高さが目立つので、けして自分から思いを口にすることはありません。相手の方から告白をしてもらえるよう、巧みに誘導していきます。ただ余りにも沈黙を続けていると、相手は不安になってしまう恐れがあると覚えておきましょう。
「辛」の人の結婚は?
「辛」の人は、結婚して何年経っても自分磨きを怠ることはありません。身の回りをいつも小ぎれいに整えており、けして所帯じみた雰囲気を出さないのです。美を維持するための影の努力が窺えます。 またセンスの良さを活かして、部屋を自分好みに変えていくでしょう。お気に入りの家具でまとめられた室内に配偶者は居心地の良さを感じてくれます。「いつもありがとう」と配偶者に言われると、とても満たされた感覚を味わえるに違いありません。 他にも夫婦間の距離感をとても気を遣う一面を持っています。そのため四六時中一緒にいるよりも、メリハリの着いた生活を好むでしょう。自由時間で自らの表現するためのひとときがどうしても必要なのです。
「辛」の人の仕事は?
「辛」の人は、とても豊かな感受性のアンテナを活かして人生を切り開いていくでしょう。自らの感性に誇りとプライドを持っているため、創造性のある分野で才能を大いに発揮できるに違いありません。特に芸術やデザインに関わる仕事で、生きがいを感じやすい傾向が窺えました。コツコツと同じ作業ばかりを繰り返す職場だと、ストレスと溜め込みやすいので注意をしておかなくてはなりません。 また理想として「自分にしかできない仕事」を追い求めて、修行を重ねる姿勢も見受けられます。周りが何と言おうとも、自分が納得できなければ何も意味がないというとてもストイックな一面も持っているでしょう。ただその一面は将来、才能を認められる原点となることを覚えておくと良いのです。そうすれば目の前の努力もけして苦にはならず、むしろおもしろがることができるでしょう。自分の手でありとあらゆる素晴らしいものを、確実に生み出すことができるのです。
「辛」の人の金運は?
「辛」の人は加工された金属や宝石の性質を持っているので、非常にお金との結びつきは強くなっています。金運は人よりも強く、才能を大いに活かして資産を増やしていけるでしょう。ただその分、出費もいつの間にか多くなる傾向があると自覚しておかなくてはなりません。人前に出る時の服や鞄や持ち物などを毎回買っていると、あれよあれよと口座からはお金が目減りしていきます。購入前は「本当に必要なもの?」と、自分に問いかけることが大切です。お金に関してうまく制御できるようになれば、晩年決して困ることはないでしょう。 散財に気をつけ、自分に本当に必要なものだけを部屋に置くようにすれば金運は必ず保たれるので安心してください。
十二支別の組み合わせ「辛丑(かのとうし)」の性格・特徴は?
「辛丑(かのとうし)」の人は、コツコツと地道に成功に向かって歩みを進めるタイプでしょう。誰が何と言おうとも、ハッキリと「我が道を進む」と言い切る性格の持ち主です。好きな事に対して、寝食を忘れるくらい没頭する一面を持っています。粘り強さが1つのウリとなるので、1つの分野をとことん突き詰めていけば必ず大成するに違いありません。「これだ」と思うものを、時には周りの意見も取り入れながら大事にしていくと更に良いでしょう。
十二支別の組み合わせ「辛卯(かのとう)」の性格・特徴は?
「辛卯(かのとう)」の人は、誰からも好かれる明るい雰囲気を持ち、好奇心を大いに働かせるタイプでしょう。人の話をきちんと聞き、人脈を駆使してチャンスをつかむことができるに違いありません。ただ人と人の繋がりをとても大事にするため、ついつい八方美人になってしまう傾向も窺えました。しかしその場合でも、にこっと笑えば周りはついつい許してしまう愛嬌をちゃんと持っています。 あなたの人間力に惹かれる人はたくさんいるでしょう。
十二支別の組み合わせ「辛巳(かのとみ)」の性格・特徴は?
「辛巳(かのとみ)」の人は、人と歩調を合わせることなく、自分のやりたいことをとことん突き詰めていくタイプでしょう。周りがどんなに急いでいても、自分が納得できるかどうかを何よりも最優先させる傾向が窺えました。人一倍強いこだわりを駆使して、大いに才能を発揮していけるに違いありません。 ただその分多少人間関係においてトラブルを引き起こしやすいので、きちんと最後まで周りの話をひとまず聞くことを心がけましょう。
十二支別の組み合わせ「辛未(かのとひつじ)」の性格・特徴は?
「辛未(かのとひつじ)」の人は、自分軸をしっかりと持ち夢に向かって歩めるタイプです。強い自己主張をすることはないけれど、自分にとって何が大事なのかちゃんとわかっています。だからこそ心に余裕を持って、周りも受け止めていくことができるのでしょう。 そんな落ち着いた穏やかな雰囲気に心をくすぐられる人は多数現れるに違いありません。モテるので異性の存在が常にあり、恋がなかなか絶えない様子もうかがえます。
十二支別の組み合わせ「辛酉(かのととり)」の性格・特徴は?
「辛酉(かのととり)」の人は、誰とでもうまく人付き合いができ、言葉の力で自らの地位を確立するタイプでしょう。人脈はとても広く、どんな人の前でもうまく自らの長所を表現していけます。けして後ろ向きな発言を人前ではしないところも、大きな特徴の1つでしょう。 ただ人一倍周りからの評価を気にする一面があるので、実は慎重に自らの行動や発言を考えています。優れた頭脳を活かして、成功の道を歩んでいくのです。
十二支別の組み合わせ「辛亥(かのとい)」の性格・特徴は?
「辛亥(かのとい)」の人は、日常生活においてとても熱くなりやすい人情溢れるタイプでしょう。特に負けず嫌いな一面がとても強く出るので、勝負事になると目の色を変えて周りをライバル視していきます。敵と味方という線引きがとてもハッキリとしているでしょう。 また常に自分が情熱を傾けられる対象を探さずにはいられないところも特徴と言えます。いつも何かに「頑張ろう」と感じている時に、強い生きがいを感じるのです。
「辛」と「甲」の相性は?
「辛」と「甲」は加工された金属と大樹の組み合わせとなっていることから、違いを意識しながらも刺激を受け取り合う間柄でしょう。「まったく価値観が違う」という衝撃をお互いに抱きながらも、理解しようとする姿勢を見せれば双方共成長できるのです。 前提として苦手意識を持ちやすい2人ですが、思いやりを忘れなければどちらも新しい世界の扉が開けていくでしょう。歩み寄る努力が求められる関係性だと覚えておきましょう。
「辛」と「乙」の相性は?
「辛」と「乙」は金属と木の性質でありながらも、陰の要素が共通しています。そのため双方の感受性が共鳴し合い、一緒にいてほっとできる関係性となれるでしょう。直感でどちらも傷つきやすい心を持っていると気づけるので、配慮した言葉遣いができます。 ただ一方で時に「違う」と強く感じる瞬間も2人にはあるでしょう。その際その違いを後ろ向きに捉えるのではなく、好奇心を向けていくと全てがうまく巡っていきます。
「辛」と「丙」の相性は?
「辛」と「丙」は洗練された金属と太陽の要素を持っています。この2人が揃うと、大きな偉業も成し遂げることができるに違いありません。十干の中で、最もぴったりな相性を持っている2人と言えます。どちらの個性もお互いを引き立たせ、一緒にいると確実に才能は開花していくのです。 「丙」からもたらされる助けによって、「辛」は自分が輝ける場所を見つけられるでしょう。その分何か「丙」に還元する気持ちを「辛」は忘れないでください。
「辛」と「丁」の相性は?
「辛」と「丁」は金属と火の組み合わせで、出会った時から親和性が高いでしょう。双方の内側にはとても繊細な感受性が秘められているため、自然と波長が合っていきます。一緒にいるとそれぞれがもつ個性が少しずつ輝き始めるに違いありません。「辛」は「丁」から励ましや温かい言葉に、何度も励まされるでしょう。 ただ「辛」は感情が高ぶった際に、「丁」に冷たい態度を取らないよう気をつけておかなくてはなりません。
「辛」と「戊」の相性は?
「辛」と「戊」は金属と大地の掛け合わせとなっていることから、お互い安心感を抱きやすい間柄でしょう。特に度々「辛」は「戊」が持つ包容力に感動するでしょう。何もかも包み込んでくれる「戊」の優しさに、「辛」は甘えずにはいられません。 ただその甘えも度が過ぎると、「戊」もさすがにストレスが溜まります。定期的に「大事にしている」という気持ちを「辛」はきちんと「戊」に伝えていくことが大切になるでしょう。
「辛」と「己」の相性は?
「辛」と「己」はどちらも人の手が入った金属と土の組み合わせとなっています。2人が一緒にいると「己」が積極的に「辛」の世話を焼くような構図が見受けられるのです。「辛」はたくさんの喜びを「己」から受け取れるでしょう。 ただ自立心の強い「辛」は、時にそんな「己」に反発したくなるのです。「己」はいつも良かれと思って行動を起こしていることを「辛」は忘れないようにしてください。すると2人は深い信頼を寄せられる仲になれます。
「辛」と「庚」の相性は?
「辛」と「庚」は双方共金属の性質を持っているので、家族のような間柄に自然となっていきます。どちらも個性が全面的に前に出やすく衝突することもありますが、最終的にはちゃんと分かり合うことができるのです。 ただ「辛」は「庚」の前でむやみに繊細さを出さずに、内に留めておきましょう。力強い「庚」に大事にしたい心の部分を必ずしも見せる必要はありません。程良い距離感があるからこそ、2人は末永く関係を続けていけるのでしょう。
「辛」と「辛」の相性は?
「辛」と「辛」はまったく同じ性質を保持していますが、多少仲良くなるまでに時間がかかります。どちらも遠慮がちに接してしまい、親しくなるためのタイミングをついつい逃してしまうのです。ただお互い日頃の生活の様子を見ていて、何となく「似た同士」という親近感は前提として抱いているでしょう。 2人は1度仲良くなれば、とても良い間柄になれます。同じ分野で働く相手ならば、ライバルとしてお互いの個性を存分に伸ばし合えるでしょう。
「辛」と「壬」の相性は?
「辛」と「壬」は金属と大量の水の掛け合わせで、一緒にいるとお互い自らの個性を発揮できる間柄となれます。特に「壬」は「辛」の魅力が更に増すよう、とても素晴らしい助言をしてくれるに違いありません。「辛」の心の中にある迷いを、「壬」は全て洗い流していきます。 そして「壬」は「辛」に手助けをする際に、強い満足感を得られるでしょう。2人は関わり合うことによって、物事を良い方向へと無意識のうちに発展させていくことができます。
「辛」と「癸」の相性は?
「辛」と「癸」は金属と細やかな水の性質のため、多少お互いの繊細さに過剰な気配りをしてしまうところがあるでしょう。「言葉遣いに気をつけなくては」とお互いに意識しすぎる余りに、話す前から少し疲れてしまうのです。 お互いを理解するまでにはなかなか時間はかかりますが、必ず2人の個性が共鳴し合う時がやって来ます。それぞれが尊重する気持ちを忘れることなく、じっくり長い目線で付き合っていくよう心がけましょう。