『四柱推命』はあなたの運命の流れと生まれながらの特性を知るための占いです。 四柱推命は生年月日に基づく「十二支」と、「十干(じっかん)」を組み合わせ、判断をしていきます。 この判断によって、あなたは間違いなく自らの人生を更に輝かせることができるでしょう。 今回は十干の1つである『乙(きのと)』の意味や性格、恋愛から結婚、そして仕事、金銭面の他にも十二支や十干との相性も細かくお伝えしていきます。
四柱推命【乙(きのと)】とは?
【乙】は五行は「木」、陰陽は「陰」の性質を持つ十干であり、一見少し儚げで少しの風で揺らいでしまいそうな植物や蔦のイメージが与えられています。 季節で表すなら「春」となり、芽吹きの始まりです。そして芽吹きのための根は、目に見えない地面にしっかりと伸びています。 これらの特徴から【乙】には、「しなやかさ」や「柔軟性」、「謙虚さ」という意味が与えられています。かよわそうに見えて、実は粘り強さを兼ね備えているでしょう。
「乙」の人の性格とは?
「乙」の人は物腰が柔らかく、誰に対しても謙虚で控え目な性格の持ち主でしょう。自己主張をするよりも、周りの努力を支えるような役回りが自然と多くなっていきます。目の前にいる人が自分のベストを尽くせるように、陰ながら見守っている様子が窺えました。そしてその人が成功すれば一緒に喜んであげられる心の広さと優しさも兼ね備えています。 ですが「これだ」と思える分野に関してだけ、並々ならぬ情熱を示す傾向があるでしょう。その傾向は周りを驚かせ、巻き込む力を持っているのです。そしてコツコツと内側に秘めた夢に向かって1歩ずつ前に進んでいきます。また意外に野心家な一面も持ち合わせているため、地道に成功を積み重ねていけるでしょう。
「乙」の人はどんな恋愛をする?
「乙」の人は自分からガツガツと好きな人にアピールするよりも、陰から「気づいてほしい」と祈りながら待っているタイプです。そのためどうしても片想いを始めると、長期戦になってしまう傾向が窺えました。「好き」だと感じても、頭の中で想像しているように立ち回ることができずに強い葛藤を抱くのです。だから自問自答を繰り返し、少しずつその人に近づいていこうと努力を積み重ねていくのです。その健気さは必ず恋の成就に結びつくでしょう。また、1度お付き合いが始まると、恋人だけに留まらず結婚まで間違いなく進んでいくことができます。
「乙」の人の結婚は?
「乙」の人の結婚生活は、健やかで安定性があり、幸せに向かって夫婦2人で努力をしながら進んでいきます。特に家族が健康的で、はつらつと過ごせるように奮闘していくでしょう。支えることが喜びへと繋がっていくのです。「ありがとう」と家族から笑顔を向けられると、心がじんわりと温まっていく感覚を味わえます。 ただ多少何でも問題を1人で抱え込みやすいところがあるので、逐一家族に思うところがあればきちんと伝えたり悩みを打ち明けることが大切です。そうすることによって、誰かが犠牲になることなく家族全員で笑顔でいられるに違いありません。ストレスを溜め込まない方法を、自分なりに模索しておくことがとても重要になります。
「乙」の人の仕事は?
「乙」の人は気配り上手なので、さほど大きな変化はないけれど、人と開かれた関わり合いがちゃんと持てる仕事環境が合っています。自らのやりがいのある仕事が目の前にいる誰かの喜びを作るサービス業がとても合っているでしょう。直接お客さんが幸せそうにしている表情を見る方が、仕事への意欲も保ちやすくなります。そして一定の距離感の中での思いやりは更に人間関係の潤滑さを促して、新しい仕事に結びついていくのです。相手が今この瞬間に何を求めているのか敏感に察知しながら、先回りをして願いを叶える姿に誰もが心を打たれるでしょう。尽くすことが苦ではない性格のために、皆から重宝されることは間違いありません。 また独立をするにしても、完全に1人で仕事をするよりも誰か他に信頼できる仲間の隣にいる方が大成します。その人の弱点を補い、またその逆も起きるという流れの中で皆で足並みを揃えながら目標に向かっていけるでしょう。
「乙」の人の金運は?
「乙」の人は、生涯に渡って問題のない金運を持って生まれてきています。元々お金遣いが荒くないということもあって、コツコツと貯金口座の金額は増えていくでしょう。節約傾向が窺えますが、特別に思い入れのある分野に関してだけお金を使うことを自分に許すのです。ゆっくりとしたペースで財を積み重ねていき、晩年は何もお金の心配することのない生活を送っていくでしょう。 ただ1つだけ気をつけたいことは、友人とのお金の貸し借りだけ注意をしておかなくてはなりません。「その人のために」と1度工面を始めると、次から次へと要求される恐れが出て来るので気をつけましょう。時にはきっぱりと「できない」と言うことも大事なのです。
十二支別の組み合わせ「乙丑(きのとうし)」の性格・特徴は?
「乙丑(きのとうし)」の人は、刺激を追い求めるよりも安定がほしいと感じるタイプでしょう。そのため余りにも冒険心が強すぎる人と一緒にいると、精神的な疲れを抱いてしまいます。1段ずつ階段を昇っていくように、コツコツと目標に向かうことを好む傾向が窺えました。地に足の着いた生活を日頃から心がけているところも、大きな特徴の1つと言えるでしょう。 ただ時にはこだわりよりも柔軟さを優先することで、人間関係はスムーズになります。
十二支別の組み合わせ「乙卯(きのとう)」の性格・特徴は?
「乙卯(きのとう)」の人は、頭の回転が早くてどこへ行っても可愛がられるタイプでしょう。多少したたかな一面もありますが、周りは気づくことなく面倒を積極的に見てくれます。基本的には全面的に自身の個性を主張するよりも、協調性を持って周りと接していくために誰からも受け入れられやすいのでしょう。 温かみのある言葉は、人の心を動かすパワーを持っています。ただ余り悪用しないよう気をつけなくてはなりません。
十二支別の組み合わせ「乙巳(きのとみ)」の性格・特徴は?
「乙巳(きのとみ)」の人は、直感が人よりも優れており特別な雰囲気を醸し出すタイプでしょう。他の人とまったく意見が異なるところがあるので、特定の分野の人に絶大な人気があるに違いありません。ある意味、カリスマ性とも言える素質を持っています。 ただ納得のいかない環境に身を置くと、ストレスを溜め込みやすい傾向が窺えます。できる限り自分の居たい場所に身をおけるような工夫と、ストレスの解消法を予め見つけておきましょう。
十二支別の組み合わせ「乙未(きのとひつじ)」の性格・特徴は?
「乙未(きのとひつじ)」の人は、人に尽くすことが苦ではない世話焼きなタイプでしょう。少しでも暗い顔をしている人がいると、どうしても声をかけずにはいられません。そして時には過剰に周りの面倒を見すぎて、空回りしてしまう様子も窺えました。ですが周りは、ちゃんと与えられた優しさを胸に抱いているので心配しなくて大丈夫です。 また他にも自分のリズムが確立されているせいか、無理に周りに合わせないところも特徴の1つでしょう。
十二支別の組み合わせ「乙酉(きのととり)」の性格・特徴は?
「乙酉(きのととり)」の人は、とても努力家で目標に向かってひた走るタイプでしょう。人間会計を良好に保つよりも、目標の達成の方に比重を置く傾向も見受けられました。自分と周りの間に明確な線引きが成されているせいか、会社に所属しても仲間意識はそんなに強くありません。 だからこそ、自分のペースで根気強さを持ち、成功へと近づいていけるのでしょう。そんな孤高な背中に憧れを持っている人は少なくありません。
十二支別の組み合わせ「乙亥(きのとい)」の性格・特徴は?
「乙亥(きのとい)」の人は、むやみに自己主張はせず自分の世界を追求するタイプでしょう。「限られた人だけが自分をわかってくれていたら十分」という意識があるせいか、余り社交場に積極的に出てはいきません。 ですがそれでも「良い」と思える個性が、ちゃんと内側に備わっているでしょう。人の目の届かないところで、その個性を洗練させている様子が窺えました。しかしやがて内に秘めた思いが、自然と外に出ていく時がやって来ます。
「乙」と「甲」の相性は?
「乙」と「甲」は同じ「木」の性質を持っているため、一緒にいるととても安心感を抱きやすい間柄でしょう。どちらも穏やかで優しい性格なので、お互いのためになることを率先して行おうと日々精進することができるのです。 ただ忙しい時にも気を張り詰めてしまうと、関係の風通しが悪くなるので注意をしておきましょう。自らの足元の基盤がしっかりとしている時に初めて、それぞれ「お手伝いするよ」と声をかけるくらいが丁度良いのです。
「乙」と「乙」の相性は?
「乙」と「乙」は同じ性質のためか、他の人よりも1度気を許せば共鳴しやすい間柄と言えるでしょう。「どうしてわかるの?」と一方が驚きの顔で、もう一方を見つめることが何度も起き得るでしょう。そしてハッキリと両者とも「自分を理解してくれる」と安心できるのです。 ただ一方で相手の嫌なところが、稀に強く気になって仕方がなくなる傾向が見受けられます。お互いが鏡のように、時に自分の心を映し出してしまうのでしょう。
「乙」と「丙」の相性は?
木の性質を持つ「乙」と太陽の性質を持つ「丙」は、一緒にいるとお互いの魅力を輝かせることができる間柄になれます。違う価値観を持ち寄って、1人ではけして生まれることのない提案を2人は見出すことができます。どちらもお互いに接しながら「成長させてくれる」と痛感するに違いありません。 ただ末永く仲良くするためには、2人共適度な距離感を予め探っておくことが大切です。そうすることによって、居心地の良い時間が2人の心に流れます。
「乙」と「丁」の相性は?
木の性質である「乙」と火の性質を持つ「丁」は、多少感情の偏りが生まれやすい間柄となるでしょう。特に「乙」が「甲」に憧れの気持ちを抱き、一方的に追いかけ回してしまうことも少なからず起きるでしょう。ただ頑張っている「乙」に対して「甲」は「そんなに頑張らなくても」と、感じるのです。すると2人の間には摩擦が生まれるので注意してください。 2人が仲良くするためには、それぞれきちんと話を聞くところから始めなくてはなりません。
「乙」と「戊」の相性は?
木の性質を持つ「乙」と硬い土の性質である「戊」は、他の人に比べると心を許すまでに時間がかかる間柄でしょう。どちらも控え目で、目立ちたがり屋ではないので積極的に自分から話題を振ろうとはしないからです。ですがふとした瞬間に、緊張の紐が緩めば2人は自然と打ち解け合っていけるでしょう。 時間をかけてどちらも言葉数を増やしていけば、必ずいつか本音を分かち合える日が来るに違いありません。共通の目標が2人の仲を縮めてくれます。
「乙」と「己」の相性は?
木の性質を与えられた「乙」と柔らかい土の性質を持つ「己」は、一緒にいるとお互いに思いやりを寄せ合うことができる間柄でしょう。特に「己」から「乙」に投げかけられる助言によって、2人の間に想像以上の実りをもたらされるに違いありません。 2人はどちらも、お互いに対する尊重心を何が起きようともけして忘れることはないでしょう。始終穏やかな雰囲気の中で、末永いお付き合いを2人はすることができるのです。
「乙」と「庚」の相性は?
木の性質を持つ「乙」と精錬前の硬い金属の性質を与えられた「庚」は、一緒に時間を過ごしていると他の人よりもぎくしゃくとした時間が流れやすい間柄でしょう。けして2人は仲が悪いわけではありませんが「庚」の素直な物言いが「乙」の心をチクチクと刺してしまうのです。「悪気はないとわかっているけど」と「乙」は感じながらも、ついつい避けることが多くなります。 ですが逆に2人がお互いを受け入れると、成長が見込めるでしょう。
「乙」と「辛」の相性は?
木の性質をもたらされた「乙」と加工後の金属という性質を持った「辛」は、それぞれが持つリズムに困惑しやすい間柄でしょう。けして2人は嫌い合っているわけではないのに、険悪な雰囲気に立たされることが多くなるのです。 ただその際「違って当然」とどちらも割り切ることができれば、思いがけない発見がもたらされるに違いありません。一方が持つ弱点をもう一方が指摘し、変化のきっかけを与えあうことができるのです。
「乙」と「壬」の相性は?
木の性質のある「乙」と湖など大きな水の集まりの性質を持つ「壬」は、安心感を与え合える間柄でいられるでしょう。多少「壬」にはマイペースなところが窺えますが、その一面も含めて「乙」は受け入れていきます。だからこそついつい2人共、お互いに甘えてしまうのでしょう。 ただどちらもしっかりと自分の足で立って生活を送っていけば、生涯に渡ってとても仲良しでいられることは間違いありません。一方が一方の負担になることもないでしょう。
「乙」と「癸」の相性は?
木の性質をもたらされた「乙」と雨など細かい水の集まりの性質がある「癸」は、一緒にいると自然と歩調が合っていく間柄でしょう。2人で時間を過ごしていると、どちらも「楽」と感じるに違いありません。どちらも優しさを向け合い、居心地の良い空間を作っていきます。ある意味、2人は非常に良い相性だと言えるでしょう。 ただ仲良しで有るが故に一方が苦しい時に、もう一方も巻き込む恐れがある点だけは注意をしておく必要があるでしょう。